大日本帝国が中国を手始めに世界征服をたくらんでいたとする陰謀論。
大日本帝国陸軍の関東軍参謀の石原莞爾は、日本は東洋の文明の中心となり、欧米の文明の中心となるアメリカと最終戦争を行うことになるとし、そのための準備の必要性があるとする「世界最終戦論」を有していた。石原はこのイデオロギーに基づいて柳条湖事件を起こした。石原は
人類が心から現人神(あらひとがみ)の信仰に悟入したところに、王道文明は初めてその真価を発揮する。最終戦争即ち王道・覇道の決勝戦は結局、天皇を信仰するものと然らざるものの決勝戦であり、具体的には天皇が世界の天皇とならせられるか、西洋の大統領が世界の指導者となるかを決定するところの、人類歴史の中で空前絶後の大事件である。
とその思想の詳細を明らかにしている。[12]昭和天皇は大東亜戦争(太平洋戦争)に敗北し、GHQによっていわゆる人間宣言を出させられた。そのなかで天皇は「朕ト爾(なんぢ)等国民トノ間ノ紐帯(ちゅうたい)ハ、終始相互ノ信頼ト敬愛トニ依リテ結バレ、単ナル神話ト伝説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(あきつみかみ)トシ、且(かつ)日本国民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延(ひいて)テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル観念ニ基クモノニモ非ズ」とし、天皇による世界の支配を否定した(田中上奏文、八紘一宇も参照)。
だが、現在でも大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、アメリカ合衆国、中華人民共和国、ロシアなどの一部では信じられている。アメリカの一部では、日本が現在も企んでいると信じられており、日本企業の海外進出とそれに伴う日米貿易摩擦はその根拠だとされている。彼らは日本が持て余している生産力と技術力を使ってアメリカに匹敵する軍備を構築し、核兵器またはそれに替わる大量破壊兵器を短期間に生産、配備し、やがて第三次世界大戦(または「第二次太平洋戦争」)につながるという恐怖を持っている。黄禍論も参照。
金鶏学院を設立(1926年)した安岡正篤(1898〜1983)は「日本には天照大神の信仰がある。天照大神とは日本精神を以て世界を光被しようという理想である。」、イザナミ・イザナギの「「いざな」というのはいざなう、換言すれば世界民族の先覚者、先駆者、誘導者となって行こうという理想である。」と述べている。
ナチス陰謀論
ナチス・ドイツの残党らが南米あるいは南極に逃げ延び、今も影響力を保持しているという考え方。これは人気が高く、ノンフィクション仕立ての関連本や、これを題材にしたフィクション(漫画『HELLSING』、小説『オデッサ・ファイル』など)が発表されている。この説が唱えられた原因にはアイヒマン事件やアドルフ・ヒトラーの遺体発見を巡る謎、南米に逃げ延びた一部の高官が逃亡先で天寿を全うしたり逮捕されたりしている事実がある。ナチスの残党が「最後の大隊」を温存して世界制覇を狙っているという説や、他にもナチスによるUFOの開発説など様々なバリエーションがある。なお、中東戦争の戦史に見られるように、イスラエルと反目しているアラブ諸国やパラグアイ、アルゼンチンはナチスと親交が深い。
アポロ計画陰謀論
NASAのアポロ計画では実際には月に到達しておらず、月面上からの中継画像は地球上の特撮スタジオで撮影されたものという考え。もともとはアメリカのキリスト教原理主義の一派である地球平面協会が人類が地球外に行けるはずが無いとして唱えた説が俗説化したもので、古典的な陰謀論である。これを踏まえ火星探索に置き換えて製作されたのが映画『カプリコン・1』である。日本では21世紀に入ってからテレビ朝日系列のバラエティ番組「不思議どっとテレビ。これマジ!?」にて取り上げられたことで、広く知られるようになった。[14]
月着陸捏造説の他にも、「アポロ計画では実は宇宙人を目撃していた、あるいは宇宙人と密約を交わしていたが、NASAはそれを隠している」といった主張が知られる。その他、アポロ8号とヒューストンの交信記録にサンタクロースという単語が使われているが、NASAが使用する用語にサンタクロースに該当するものはなく、UFOを指す隠語であり、アポロ8号の乗組員がUFOを目撃した事を示している。とする説があるが、帰還へ向けたエンジンの噴射に成功した、飛行士のジム・ラヴェルが、12月25日であったこと受け、「みんなに伝えてくれ。月にはサンタクロースが居る。」と、エンジン噴射成功の報告にジョークを交えヒューストンに伝えたものである。
2008年 日本の宇宙探査機(月周回衛星)かぐやは、アポロ15号の着陸船のロケット噴射によるクレーターを撮影し、月着陸の事実を確認した。
三億円事件の陰謀説
三億円事件は当時最盛期を迎えていた学生運動(70年安保)を潰すために公安警察が仕組んだとする説。犯人は白バイに乗る警察官を装っていたとされるが、大量の証拠を残しておくことで逆に捜査の目をくらませる等、警察の捜査の仕方を熟知していた点、三億円という史上空前の規模であるにも関わらず東芝府中工場の被害は保険金で補われ、保険会社も外国へ再保険を掛けており、結局日本国内では誰も損をしていない点等から、犯人は警察内部の者である、という主張。実際、警察は事件直後から事件現場一帯を中心に新左翼や学生運動のアジトを一斉検挙し、これを一網打尽にしており安保闘争は壊滅した。それとほぼ同時期に三億円事件の捜査陣も縮小されている。
タイタニック号沈没の陰謀説
タイタニック号の沈没事故は、実際に沈められたのは姉妹船のオリンピック号であり船に掛けられた保険金を目的として計画的に沈められた保険金詐欺とする説。実際、タイタニック号とオリンピック号は外見から内装までほとんど瓜二つで酷似していたこと、更に船を所有していたホワイト・スター・ライン社が事故当時財政難であり事故による保険金受給で窮地を脱した点などが根拠とされている。
航空機についての陰謀説
マザーグ ロリータ あんずいろ ラウオル すないろ ブレザー ブリタ ブルジョア ドレス タジン スイート こるてーぜ ハザード ソフィア シャタカイ ロンド モーリ ルッコラ マジョル ドット 寒玉日本 フッラ アルマジ マドリード メーター ディレク 紅ほっぺ パパンサ スーツ きんしゃ チザン ミオシン ティン ドーマン ケイソウ きしょうてん スミレ ルーキー カムロ ハーフセ リフレッ オーバー おみたま ボジェット ヒイラギ スコー タチSEO マトーダ グッドア チェスト
航空機遠隔操作
航空機をラジコンと同じように(システムは複雑だが)遠隔操作することができるという説。
この説によれば操縦桿の操作よりも遠隔操作のほうが優先されるとされる。実際にはそのような回路・装備の存在(指令電波受信機やディジタルプロポーショナルシステム)は確認されていない。
航空機を制御しているコンピュータ部分に対する一種のハッキングのような方法とする説もある。
日本航空123便墜落事故の陰謀説
日本航空123便墜落事故の事故原因は圧力隔壁の破壊による垂直尾翼、油圧の喪失と発表されたが、事故調査委員会が公表した内容と生存者の情報に明らかな矛盾点がある、急減圧も起きなかった事が証言されているとして、自衛隊機の衝突説や在日米軍が誤射した対空ミサイルによる過失撃墜説、ボーイング747型機の気密安全の構造上の問題(圧力漏れがあった際に働くはずの弁が働いていなかった可能性)を隠し、世界中で運行されていた747型機を飛行停止にしないために、事故原因を単なる修理ミスによる圧力隔壁の急激な破壊として事故の早期解決を図ったとの説(事故後に747-400型へと改良された際に、気密安全構造の一部が改修されている)等の陰謀説がささやかれている。
大韓航空機爆破事件の陰謀説
大韓航空機爆破事件が、韓国国家安全企画部による自作自演であり、金賢姫が北朝鮮の工作員ではなく、国家安全企画部員であるという陰謀論。当初、北朝鮮が主張したが、爆破自体の物証が少ないことや、彼女が死刑判決を受けながら、政治的判断から特赦され、国家安全企画部員と結婚したこと、そして北の思想的浸透を背景に韓国国内でも信じる者が多くいた。そのため、盧武鉉政権の過去史検証の名のもと、この陰謀論に基づき再調査がなされたものの再び否定される結果に終った。ちなみにこの一件のように社会主義陣営が「敵(西側)の情報機関が自作自演の飛行機事故を演出した」と主張する陰謀説は少なくなく、大韓航空機撃墜事件の際も旧ソ連が同じことを主張している。
トランスワールド航空800便墜落事故の陰謀説
トランスワールド航空800便墜落事故の事故原因は、公式には電気配線がショートして電流がタンク内に流れ、気化して充満していた航空燃料に引火したためとされている。しかし発生時期がアトランタオリンピック開催直前であることに加え、事故直前にレーダー上で同機に向かう飛行物体が確認されたことや、地対空ミサイルの航跡とおぼしきものが旅客機に向かって伸びていたという複数の証言があったり、そのときの写真が撮影されていた。そのため、現在でも本当の事故原因は別にあり、それを隠蔽するために前述のような調査報告が為されたという陰謀論がある。具体的にはアメリカに敵対しているイスラム過激派による地対空ミサイルや時限爆弾による航空テロのほか、アメリカ海軍の原子力潜水艦によるミサイル誤射説、アラスカの軍事施設ハープの実験説、隕石直撃説など諸説が唱えられている。現在でもアメリカのインターネット上でこれらの陰謀説を真実だと主張するサイトが多数存在するという。